ソルフェジオ周波数 / A=444hz,432hz / 純正律・特注チューニング

ソルフェジオ周波数を取り入れながらも音楽的な演奏を(A=444hz)

今まで多くの方から「ソルフェジオ周波数をさざなみに取り入れられないか?」というお問い合わせをいただいてきました。
よく挙げられるのは以下の周波数です。

174Hz, 285Hz, 396Hz, 417Hz, 528Hz, 639Hz, 741Hz, 852Hz, 426Hz, 963Hz

ただし、これらの周波数だけを組み込んで楽器を作ってしまうと、一般的に慣れ親しんだ音楽が演奏できなくなってしまいます。なぜなら、音程は「一定の比率」に従って成り立っているからです。

多くの楽器は国際標準ピッチである「A=440Hz」に調律されています。A=とは「ラの音の高さを基準とする」という意味で、この基準値を変更すると楽器全体の音の高さが連動して変わります。(詳しくは「A=440ってなに?チューニングで気になる疑問をスッキリ解決」をご参照ください。)

実際、A=440Hzの中にはソルフェジオ周波数に“かなり近い”音も存在します。
例えばC5(ドの音)は523.251Hzで、528Hzに非常に近い値です。

つまり、基準ピッチをほんの少し変えるだけで、音階の流れの中に違和感なくソルフェジオ周波数を組み込むことができるのです。

🔹 小型さざなみ → A=444Hzに調律すると、528Hzと1056Hzが利用可能。
🔹 中型さざなみ → A=444Hzに調律すると、528Hzと1056Hzに、そしてGの音のみA=444.5Hzに設定することで、396Hz・792Hz・1584Hzも含められる。

このように基準値を工夫することで、ソルフェジオ周波数を自然に取り入れつつ、通常の音階とも美しく調和する楽器に仕上げています。

さらに、さざなみドラムは「倍音」が同時に響くのが大きな特徴です。
例えばC(528Hz)を叩くと、同時に1056Hzも鳴り、奥行きのある豊かな響きを味わえます。

クリスタルハープの場合も、528Hzや1056Hzに対応しています。

なお、私が投稿している動画にヘルツが記載されてない場合それは440hzです。音律を記載していないものは平均律です。特殊なhz・音律を用いている場合は、必ず動画タイトルや概要欄に明記しています。

A=432hz

ソルフェジオ周波数とは別に、A=432Hz を基準としたチューニング方法をご希望される方もいらっしゃいます。
特に「ライアー」という楽器はこの432Hzで調律されているため、ライアーと一緒に演奏したいという方にはこちらをおすすめしています。

音律の変更(純正律、ピタゴラス音律など)

さざなみ楽器工房の楽器は通常平均律で製作していますが、純正律をご希望の場合も特注で対応可能です。

純正律で作る場合、たとえ基準ピッチを A=○○Hz に設定しても、厳密にはAの音はわずかにずれます。
例えば、ハ長調の楽器を純正律でA=444Hzに調律した場合、含まれるソルフェジオ周波数は 528Hz と 1056Hz となります。

純正律の音楽的特徴や平均律との違いについては、以下の動画が参考になります。

純正律と平均律の違いを体感しよう

音楽がより分かる!純正律って何が凄いの?平均律より良い?純正律にまつわる誤解とは?

特注チューニング(クリスタルボウルなどの周波数に調律)

クリスタルボウルなど他の楽器に合わせた周波数による調律も可能です。周波数の指定費用はさざなみドラムは+6000円程度。(クリスタルハープは+7000円程度)

※すべての周波数が設定できるわけではありません。必ず製作者と打ち合わせをした上で決定致します

特定のhz・音律について、楽器製作の視点からの解釈

さざなみ楽器工房では、楽器を購入されるお客様のご希望や考え方を反映させて楽器を製作することを最も大切にしています。
そのため、特定のHzや音律の指定にも対応しています。しかし、「どのHzや音律が良いですか?」と質問されることもあります。その際には、私は次のようにお答えしています。

「Hzはどれでも問題ありません。よくわからない場合は440Hzを、音律は平均律を選んでください。」

その理由を以下に述べます。


Hz(基準ピッチ)について

  • 432Hz、440Hz、444Hzなどの違いは、半音以下の微妙な音程差に過ぎません。

  • もし特定のHzに優劣をつけるなら、移調による音程の変化にも優劣をつけることになってしまいます。

  • 音は曲や楽器にあった音程に合わせることが最も大切です。そのため、432Hz・440Hz・444Hzいずれでも問題ないと考えています。

  • 特定のHzに身体的効果があるという説については、私自身は確認していません。また、楽器の音程は気温などによっても変動するため、一定のHzに固執すること自体あまり意味がないと感じています。

さざなみ楽器工房の楽器では、**音のうなり(ビブラート的な変動)**を重視しており、演奏時にはHzが常に上下します。そのため、厳密に特定のHzだけが鳴るわけではありません。
音のうなりについては、以下の動画が参考になります。

【高校物理実験】音のうなり—2つの音の高さがすこし違うと音がふるえます


音律について

  • さざなみ楽器工房の楽器は通常平均律で製作しています。

  • 純正律も特注で対応可能ですが、純正律は音のうなりをなくすための音律であり、当工房の楽器の特徴である「音のうなり」を大切にするという観点では純正律で調律すること自体に特別な意味はないと考えています。

  • 平均律と純正律の違いによる音のうなりはごくわずかであり、どちらの音律でも楽器の響きは十分楽しめます。ですので純正律に惹かれている方はそれを選んで頂いて特に問題ありません。

純正律について詳しく知りたい方は、以下の動画をご覧ください。


最も大切にしていること

  • 特定のHzや音律の優劣ではなく、楽器から生まれる音を聴いたときに心地よいかどうかが最も重要です。

  • 「この周波数が含まれているから良い」「440Hzだからダメ」といった情報に囚われず、耳で純粋に心地よいと感じる音を楽しむことが大切だと考えています。

  • 過去に様々なチューニング形式や音律で楽器を製作しましたが、いずれも心地よく演奏できました。

  • 一方、音楽理論を無視してすべての音をソルフェジオ周波数にしたり、転調できる楽器を純正律で調律するなど、理論上不自然な設定は採用していません。

楽器別ソルフェジオ周波数一覧

小型さざなみ(a=
444hz)

2つのソルフェジオ周波数

Ab4 419.1hz
Bb4 470.4hz
C5 528hz (ソルフェジオ周波数)
D5 592.7hz
Eb5 627.9hz
F5 704.8hz
G5 791.1hz
Ab5 838.2hz
Bb5 940.8hz
C6 1056hz (ソルフェジオ周波数の倍音)
D6 1185.3hz
Eb6 1255.8hz
F6 1409.6hz

中型さざなみ(a=
444,444.5hz)

7つのソルフェジオ周波数

F4 352.4hz
G4 396hz (ソルフェジオ周波数)
A4 444hz (ソルフェジオ周波数)
B4 498.4hz
C5 528hz (ソルフェジオ周波数)
D5 592.7hz
E5 665.2hz
F5 704.8hz
G5 792hz (ソルフェジオ周波数の倍音)
A5 888hz (ソルフェジオ周波数の倍音)
B5 996.7hz
C6 1056hz (ソルフェジオ周波数の倍音)
D6 1185.3hz
E6 1330.5hz
G6 1584hz (ソルフェジオ周波数の倍音)

備考

GのみA=444.5hzで調律することで合計7つのソルフェジオ周波数を含んでいます。純正律の場合はA=444hzでのチューニングとなり396hz, 792hz, 1584hzは含まれません

大型凪さざなみ

ソルフェジオ周波数を含むチューニングパターン一覧

A=444hzでチューニングした場合
A4 444hz (ソルフェジオ周波数)
A5 888hz (ソルフェジオ周波数の倍音) 
 ___________
A=452.4hzでチューニングした場合
C#4 285Hz(ソルフェジオ周波数)
C#5 570Hz  (ソルフェジオ周波数の倍音) 
___________ 
A=441.8hzでチューニングした場合
G#4 417Hz (ソルフェジオ周波数)
G#5 834Hz (ソルフェジオ周波数の倍音)
 ___________
A=426.5hzでチューニングした場合
E5 639Hz (ソルフェジオ周波数)
 ___________
A=440.6hzでチューニングした場合
f#5 741Hz (ソルフェジオ周波数)
 ___________
A=426hzでチューニングした場合
A5 852Hz(ソルフェジオ周波数)
 

備考

チューニング形式を変えることで希望のソルフェジオ周波数を選ぶことが出来ます。

クリスタルハープ12音(A=444hz)

3つのソルフェジオ周波数

C5 528hz (ソルフェジオ周波数)
D5 592.7hz
E5 665.2hz
F5 704.8hz
G5 791.1hz
A5 888hz (ソルフェジオ周波数の倍音)
B5 996.7hz
C6 1056hz (ソルフェジオ周波数の倍音)
D6 1185.3hz
E6 1330.5hz
F6 1409.6hz

G6 1582.2hz

クリスタルハープミニ(A=444hz)

4つのソルフェジオ周波数

F5 704.8hz
G5 791.1hz
A5 888hz (ソルフェジオ周波数の倍音)
B5 996.7hz
C6 1056hz (ソルフェジオ周波数の倍音)
D6 1185.3hz
E6 1330.5hz
F6 1409.6hz

G6 1582.2hz

A6 1776hz(ソルフェジオ周波数の倍音)

B6 1993.5hz

C7 2112.0hz(ソルフェジオ周波数の倍音)

ユーフォン(a=
444hz)

2つのソルフェジオ周波数

C4 264Hz(ソルフェジオ周波数の1オクターブ下)
E4 332.6hz
G4 396hz (ソルフェジオ周波数)
B5 996.7hz
C5 528hz (ソルフェジオ周波数)
D5 592.7hz