さざなみ楽器工房のこだわり

さざなみ楽器工房は透明な音色・音のうなり・長い残響音をとても大事にしています。そのコンセプトはさざなみドラム・さざなみクリスタルハープ・さざなみユーフォンの音色に現れています。

透明な音色

ある特定の音程を鳴らしたとき、音には基音の他にその倍数に近い周波数の振動がいくつも生じます。さざなみドラムは特定の音に対する整数倍の倍音を意図的に響かせ、共振し合うよう製作しています。その上で、不協和音が発生する音域や不快なノイズは極力抑制するよう製作しています。

倍音を同時に響かせる技術や残響音が一定の周期でうなる手法、音が濁らないような音階・音の配置には独自の工夫が詰まっており、特許庁からも登録査定を受け、他にはない独自性がある楽器としてさざなみドラムは認定されています。

音のうなり

振動数がわずかにずれている音が同時に鳴ると音のうなりが発生します。
例えば440Hzと439Hzの音叉を同時に鳴らすと、1秒の間に、うなりが1つ入ります。
その振動数のズレ幅が大きすぎるとうなりが多すぎて不快に聴こえます。ズレ幅が少なすぎてはうなりをはっきりと感じることができません
さざなみユーフォンは製作者が心地よいと感じる音のうなり(バイノーラル・ビート)の回数を独自に定め適切に響くように楽器を設計し微妙なチューニングをすることでそれを実現しています。

長い残響音

さざなみ楽器工房はまず第一に音が長く響くことを目的に楽器の素材や構造を工夫して製作しています。例えばクリスタルハープでは豊かな残響音を響かせるために純度99%以上のクリスタルを使用しています。さざなみユーフォンはさざなみ楽器工房独自の振動部の固定方法で、できる限り残響音が減衰せず長く響く工夫が施されています。

さざなみの由来

住居・工房の目の前には海が広がっていて、一日中波の音が聴こえてきます。そして私が作る楽器はさざ波のように音が一定の周期で寄せては返します。このようにさざなみ楽器工房はさざなみと縁の深い工房なのです。
また、自然界にあふれる様々な不規則な音…鳥、虫の鳴き声、木々のざわめき…。
私が作った楽器はこういった音と調和する楽器であって欲しい、そういった意味からも私の製作する楽器は自然の音である「さざ波」から名前をとりました。

製作者(長谷川敬祐)

1988年大阪生まれ。大学卒業後、自由な暮らしと、美しい海を求め、和歌山県串本町に移住。田舎暮らしを送る中でタングドラムという楽器に出会いその音色に魅了され独学で製作をはじめる。初めて聴いたそのタングドラムの音色よりも、更に良い響きを求めて試行錯誤する中で独自のタングドラムが出来上がり、さざなみドラムというブランド名で楽器を販売。公開後ネットで話題となり葉加瀬太郎さんが評価してくださり、テレビにも紹介され現在スタッフを4人雇って製作するに至る。現在はタングドラムだけでなく様々な新たな楽器の製作を精力的に行っている。

個人的な詳しい経歴は以下を御覧ください。

https://www.e-begin.jp/article/295280/(雑誌の取材記事)